WordPressのデフォルトテーマであるtwentyelevenで使われているヘッダー用の写真は8種どれもとてもセンスがよくて気に入っているのであるが、特に黄色の路面電車とおぼしきもの、これはどこで撮ったのだろうかと、気になっていた。

それが、実はリスボンのケーブルカーであること、ネット上の写真から明らかになった。

WordPressの写真の後ろに写っているホテルは、Suico Atlantico Hotel、まぎれもなくリスボン市街のホテルであり、このホテルの紹介サイトにもケーブルカーが顔を出している。

WordPress側の写真は、言ってみればきれいなとこだけが写っているのであって、ケーブルカーならではの巨大な前掛け、エプロンのような無粋な黄色い鉄板が見えているといささか興醒め。さらにそこらへんにいたずら書きが入っていたりしてのだ。

このホテルの住所から、ここがリスボンのグロリア通りにあるグロリア線であることがわかる。現地でエレベータと呼ばれるだけあって結構短いが件のホテルも動画の最初にほうに左側にちらっと出てくる。さらには、ここへ日本の方が訪問された際のケーブルカーの写真いっぱいの記事も見つけることができた。

本当に絵になる街並ですね。

あともうひとつ気になったのが、さきほどの日本の方の記事で、ケーブルカーの運転席についているステアリングハンドルみたいなやつ。これがまた、WordPressのヘッダー画像の1つ(wheel)にそっくりなのだ。もしかして、Bingo?


ポルト - Lisboa Oriente

ポルトガルの国名の由来は、ポルトの古い呼び方である、ポルトゥス・カレだそうだ。

ポルトガル第二の都市ポルトは、人口が23万人強で面積41平方キロの港湾都市であり、湘南に住んでいるあなたには、茅ヶ崎市とほぼ同じ規模と言えば大雑把に把握できるのではないか。

ただ、200年前の江戸時代には影も形もなかった茅ヶ崎市に対して、1500年以上前のローマ時代にあったポルト王国にまで歴史をさかのぼることができて、そのポルト王国がポルトガルの語源になったというだから、いっしょにしては怒られるというものだろう。

ポルトの象徴となっているクレリゴスの塔を有するクレリゴス教会はじめ、ポルト大聖堂、などの聖堂がポルト市街に点在しており、この市街地は、ポルト歴史地区として、世界遺産に登録されている。日本の新幹線にあたる高速列車アルファ・ペンドゥラールで首都リスボンと結ばれ空港まで完備する交通の要衝なのだから、文化的な水準において、茅ヶ崎というよりは京都あたりを思い浮かべるべきではあります。

ポートワインが特産品だが、実際にはドロウ川を挟んだ対岸で生産されている。大航海時代の縁で長崎市と姉妹都市提携しており、他にもフランスはボルドー市や中国の上海ともその関係にある。

サッカーチームFCポルトはトヨタカップで2回優勝した。


米国留学中に出会った天才女性研究者は、ポルトガル出身。

日本人のオイラに、あんた、ポルトガルなんて、知らないでしょ、って言うのだ。

そりゃ謙譲の美徳というよりは、俺様が完璧になめられている、ってことだろう、悔しいが。

そう、江戸時代後期に散々お世話になっておきながら、ポルトガルって、どこ?なんて人も今の日本には少なくないかもしれない。リスボンはそのポルトガルの首都。人口56万人。リスボン圏全体ではポルトガルの総人口の25パーセントを占めるというから、大都市にして一極集中の国情ということか。

その昔、アランドロンとカトリーヌドヌーブの「リスボン特急」なんて映画があった。でも原題は『刑事』の意味だそうで、リスボンそのものにそれほどの意味はないらしい。

ただ、ヨーロッパの西の果て、というと、アジアの東の果てにある日本と、ちょっと共感を感じるところがあるかも。

21世紀の中心たるユーラシアにあって、東西南北でいえば、北はロシアで南はインド、ともにBRICsでこの世の春を謳歌。方や、東と西は、辺境の国。マージナル化され、存在感を急速に失った国。その端から滝のように水が流れ落ちる、地の果て。

ああ、本当にふつふつとシンパシーが湧き上がってくるではないか、辛いけど。